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こんな記事を発見した。

オフサイドはなぜ反則か」(「松岡正剛の千夜千冊」より)

これは中村敏雄さんの「オフサイドはなぜ反則か」を松岡正剛さんが紹介している記事ですが、オフサイドと言うルールを理解できていなかった私はこれを読んで、少し、オフサイドの存在理由がわかりました。

オフサイドの基本は、

「オフサイドとは相手のプレイヤーがいないところに位置する味方のプレイヤーがボールを受け取ってはならないというのが原則」

だそうです。
フットボール系(ボールを使って、敵、味方が同じグラウンドで入り混じってする競技の総称)のスポーツによっては少々違ったり、バスケットのようになかったりします。
(松岡さんは書いていませんが、ハンドボールもオフサイドはありませんよ。ハンドはやはり、マイナーなのか…。読んでいて少し寂しかったですが、まあ、愚痴っても仕方ないですが…)

サッカーとラグビーでオフサイドの差異を説明されていました。

「サッカーでは、ゴールキーパー以外の相手チームの誰よりも相手ゴールラインの近くにいて、そこで攻撃側プレイヤーが後方からパスされたボールを受け取った場合、このプレイヤーはオフサイドにあるということである。
 このため両チームはつねにゴールラインとの「見えない平行線」が刻々変化していることを意識しながらプレーをすることになり、この複雑性がサッカーを極端におもしろくさせているわけである。しかもオフサイド・トラップのような高度な作戦も生まれていくことになった。
 ただし、ラグビーのオフサイド・ルールはさらにさらに複雑で、そこがぼくをしてサッカーよりもラグビーに熱狂させている理由なのである。たとえばサッカーではオフサイドはハーフウェイ・ラインより前方の相手方エリアだけに適用されているのだが、ラグビーでは敵味方の両方のエリアに適用されているし、そこにはアンウィルフル・オフサイド、リメイン・オフサイド、10ヤードルールなどの特別ルールがあって、見た目にはきわめて野性的なプレイヤーたちが、これらを瞬時に判断していくラグビーの知的な魅力がここらあたりにもあるということになる。」


ラグビーがお好きな方なので、その点を踏まえて読んでください。

そういえば、ラグビーはそうですね。
なるほどと思いました。

オフサイドの概念の話では、「ボールゲームは4タイプある」と説明されています。

「①二つのチームが交じり合って競技するサッカー、ラグビー、バスケット、アメフト、ホッケー、アイスホッケーなど、②ネットを挟んで交互にサーブをおこなうテニス、卓球、バレーボールなど、③交互に攻守を変える野球、ソフトボール、クリケットなど、そして、④ボールを一人一人が別々にホールに入れていくゴルフなどである。
 このうちのゴルフはチームプレーがないので除外したほうがいいのだが、オフサイドを適用しているのは①だけである。つまり両チームがボールを求めて入り乱れる競技にこそオフサイドは発生していった。
 これは納得がいく。野球のように表裏があるゲーム、テニスや卓球のようにサイドが決まっているゲームでは、そもそもサイドを問題にする必要がない。サイドが入り乱れるからこそ、オフサイドの概念がいる。」


敵、味方を同じフィールド内で、入り混じって戦う競技には確かに必要ですね。
オフサイドは「サイドの乱れを整える」意味があるんですね。

で、民族間の価値観の違いもあるのではないか?と指摘しています。

「ところが、このなかでバスケットだけはオフサイドを消滅させたゲームなのである。ゴール下に待っていて、ロングパスを受けたプレイヤーが身を躍らせてダンク・シュートをしてかまわない。アメフトもボールがインプレー状態に移される時だけにオフサイドが成立するという限定ルールになっている。
 ということは、オフサイドはイギリス型のサッカーやラグビーに緻密に発生し、アメリカ型のバスケットやアメフトにはきわめて甘くなっているということになる。
 このあたりの理由を考えていくと民族文化の表現のありかたがいろいろ議論できておもしろいのだが、たしかにアメリカがつくったスポーツは、アメフトもプロレスもそうであるが、たとえ「やばいプレー」でも、それが見事に“完遂”されている場合は喝采を受けられるようになっている。アメリカでは「やり抜く」ことのほうが評価の対象なのだ。
 けれどもイギリス型のスポーツは「やばいプレー」は称賛されないし、とくに「汚いプレー」は軽蔑される。少なくともかつてはそうだった。そしてラグビーは、その「汚いプレー」を超越しながらエキサイトできるルールのほうへ発展していった究極のボールゲームだったのである。本書が縷々説明しているオフサイド・ルールの歴史も、この「汚い待ち伏せ」をどのように撤廃するかという一点で発展してきたものだった。」

(また、言うのもなんですが、ハンドボールもオフサイドはないです)

イギリス型とアメリカ型のスポーツの違いはあるような気がしますね。
イギリス型のスポーツはオフサイドに厳しい、アメリカ型はオフサイドに甘い。
しかし、ここに私なりの考え方をひとつ入れさせてもらいたい。
私が( )の中で2度、ぼやいた、オフサイドのない、もうひとつのスポーツ、ハンドボールのことなのですが、ヨーロッパ各地をハンドボールを中心に回っていらっしゃる、私が尊敬し、うらやましくも思っているハンドボール好きなオイローパさん(このブログのリンクにもある「Hurra! Handball in EUROPA」というブログをやっていらっしゃいます)が、以前、こんなコメントを書いていらっしゃいました。

「ハンドボールファンの支え、スポーツイベント社」に対する、オイローパさんのコメント

「世界にはどのくらいのハンド専門誌があるのでしょう?
 これまで、少なくとも20種類の専門誌を購読してます(クラブの雑誌も含めて)。
 面白いのは、英語で書かれているのは国際ハンドボール連盟発行のものだけなんです。
 これはドイツ語とフランス語の3ヶ国語で併記されていますが、それだけ英語圏は盛んではないのですね。」


イギリス、アメリカともに「英語圏」ですね。
ハンドボールが盛んではないと思われます。
ヨーロッパで盛んで、英語圏(イギリスもヨーロッパだけど、英語圏なので、今回は省きます)で盛んではないハンドボールはアメリカで盛んなバスケットボールのようにオフサイドが存在しない。
バスケットボールとハンドボールの共通点は、
「ボールをつきながら、動く(ドリブル)」
という点です。
ボールを地面について、3歩(バスケ)、ないしは4歩(ハンド)以上歩いてはいけないルールのあるスポーツにはオフサイドは存在していません。
英語圏のアメリカのバスケと英語圏以外のヨーロッパで盛んなハンドはともにオフサイドのないスポーツ。
なんか、興味深い話です。
民族的問題以外の要素もあるような気がします。

ただ、民族的違いも、もちろん、あると思います。
サッカーラグビーでとっても、イギリスではイングランドがサッカー、他のウェールズやスコットランドはラグビーが盛んです。
また、イギリスに特別な感情がありそうな国、オーストラリアやニュージーランドはラグビーが盛んな国です。
サッカーとラグビーの差異の原因はそこにもあるような気がします。

意外と複雑な話になりましたが、話を戻すと、松岡さんの言葉の、

「汚い待ち伏せ」

をオフサイドと採ることの意味合いがあるので、オフサイドは優れたルールだといえる、ということですね。

松岡さんの記事は勉強になりました。
そして、オフサイドの存在理由がわかりました。
これで、オフサイドのあるスポーツが少し、見やすくなったなあ、と思いました。

松岡さんが紹介されていた本です。
私は読んだことがないので、読んでみたいですね。
でも、今は読みたい本が多くて、図書館で多く注文しているので、後になりそうですが…。


私が中村敏雄さんの本で買ったのはこの本です。
この人の本も勉強になります。
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テーマ:ハンドボール - ジャンル:スポーツ
コメント
おーオフサイド。
僕は小さい頃からサッカーをやっていたので、オフサイドは当然の物として見ていました。
でもサッカーやった事ない人から見れば、オフサイドなんてややこしい!なんて思うんでしょうね。
でもそれなりに意味があるし、オフサイドがある故の面白さってのもあると思うんですけどねえ。
フットボールはイギリスが発祥ですから、スマートな競技でしょうね。
今のサッカーを見ていたら全然そんな事ないですけどね・・・w
ちなみにオフサイドのないサッカーって時期もありました。
システム的には1-1-8とか普通にありましたよ。
サッカー専門書に歴史が書いてあるので1度目を通してみてはいかがでしょうか。面白いですよ。
2005/09/04(日) 11:20:39 | URL | よ。 #QR4LqPWc[ 編集]
よ。さん
確かにオフサイドがあったほうがサッカーに関しては面白いですね。
確かに「待ち伏せ行為」で点が入ったら、不愉快ですし…。

私はいわゆる「キャプテン翼世代」の人間なので、周りがサッカーばっかりだったので、サッカーを見る機会が多かったのですが、私の体にサッカーがなじまないんですね。
なんといって表現したらいいのか、わかりませんが、大筋は外していないのですが、私がスポーツを見るうえで、
「このポイントは外したくない」
という部分があるのですが、その点がサッカーでは外れることがダントツに多いんですよ。
ある程度理解したうえでそれなりの批評をしているつもりでも、
「いや、これは違うよ」
といわれ、解説をいただくことも多いですね。
だから、サッカーでは、
「教えていただくことがメイン」
という考えで私は見ています。

サッカーにもオフサイドのない時代があったんですね。
サッカーの専門書に書いてあるんですね。
今は余裕がないので、いつになるかはわかりませんが、いずれはサッカーの専門書を探して、読んでみたいと思います。
2005/09/05(月) 10:23:53 | URL | red hot #-[ 編集]
確かに。
批判というか、なじみにくいスポーツですね。サッカーは。
ルールもややこしいですし、なんとなく見ているけど詳しくはわからないっていうにわかサッカーファンが多いのも事実です。
ゴール前にボールが転がればわーわー騒ぐっていうのもなんか見てて「うーん・・・・・^^;」という気持ちになりますw
僕の世代はスラムダンクだったので、バスケ人口がとても多いです。
そんな中何故かサッカーを始めてました。
理由は「幼馴染の友達がやっていたから」それだけですw
少年団(小学校)の時しかやってなかったんですが、その時身に付けた知識や技術より、その後の方が多いんですよね・・。
ただ小学校やっていた人と、社会人で始めた人は全然違います。
不思議なもんですよね・・・。ボールタッチが全然違うんですよ。
とまあサッカーの事であればなんでもお聞きください。
失礼をば。
2005/09/06(火) 11:05:42 | URL | よ。 #QR4LqPWc[ 編集]
よ。さん
サッカーのことでわからないことがあったら、お伺いするかもしれません。
どうも、ありがとうございます。
サッカーはルール自体の数は多くないのですが、それだけに、奥の深いスポーツだと思います。
それだけに、はまると大きいのだと思いますね。
「スラムダンク世代」
若いですね。
バスケ協会もサッカー協会ほどの柔軟性があれば、もう少し、日本国内に人気が広がったとは思うのですが…。
サッカーはサッカー協会の柔軟性のおかげで広がりましたね。

スポーツを始めるきっかけって「友達がやっていた」っていうのがほとんどだと思うし、それって、けっこう重要ですよね。
私はそういう出会いはなかったですね。
2005/09/08(木) 21:04:46 | URL | red hot #-[ 編集]
ハンドボール
ハンドボールには、攻撃側プレーヤーが侵入することができないエリア(≒オフサイド)がコートに存在するのではないでしょうか?
スペインでもハンドボールは非常に人気が高く、
非英語圏という分類には、非常に興味がわきました。
2009/11/03(火) 18:07:51 | URL | haruyanna #-[ 編集]
haruyannaさん
コメント、ありがとうございます。
このブログのコメント欄は完全公開制なのですが、ブログの調子が悪いのか、なんなのか、わかりませんが、コメントが承認の是非を問う機能が働いたため、コメントが表示されませんでした。
また、近頃、管理人red hotはあまり、ブログ更新していないので、状況がわかりませんでした。
そういうことがあったので、コメントの公開が遅れました。
申し訳ありません。

また、このエントリー自体、4年前のものなので、古いエントリーは特に、コメント返しをあまり、していません。
その点でも、反応が鈍くなり、申し訳ありません。

ただ、haruyannaさんのコメントは返したいと思います。
しかし、今はちょっと、余裕がないので、あとになると思いますが、お許しください。

ちなみに、ハンドボールは近頃、あまり、見ることが出来ていません。
見に行きたいのですが…。

言い訳ばかり、愚痴ばかりですみません。

それでは失礼致します。
2009/11/13(金) 20:51:35 | URL | red hot@管理人 #-[ 編集]
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