以前、投球動作問題について、書きました。
野球国際化の影で没個性が心配される投球動作問題
このときは、
「国際的に定着していない野球という競技で野球に長い間、親しんでいる国以外の選手や審判がこの複雑なルールを使いこなし、判定できるのか」
という視点で、
「2段モーションの話はあとでして、今はこれも複雑である、ボークの問題から解決したほうがいいのではないか」
という意見を書かせていただきました。
このことを書いたあと、トラックバックをいただきました。
8.01(a):守れないから「子供に影響」「人材流出」とは情けない。(「BLOG@WOLFY BACKS HOME.」さんより)
国際標準に(「The Key Note-スポーツの杜」さんより)
特に、「BLOB@WOLFY BACKS HOME.」のWolfyさんがブログの中で、
「(2段モーションについて文句を言っている、上原、黒田両投手について)この2名の投手は自分の勝手を他の人に摩り替えてるだけじゃないかと思うのだ。だってLAに行った頃の野茂投手がトルネード投法で、「背中を見せて"完全に"止まるのがボーク」と言われ、フォームを矯正したことがあったじゃないのって。それで今の背中がキビスを返すような滑らかなトルネードになったじゃないかって。誰もBuにいた頃の彼のフォームなんて覚えちゃいないんだなって。「パリーグだから」。
海の向こうで何が起こっているか、起こっていたかも知らずに、日本の「プロ」選手に甘く国際試合でのルール運用をしていたのを直そうとしているだけなのに、「人材が流出…」って。流出した先でボークを宣告されるだけなのにね。あまつさえ子供がってなんて言い訳だろう。」
「(石井一久投手の2段モーションについて)個性と姑息な投球は違う、ということも、そろそろ肝に銘じたほうがよいと思いますが。」
と、おっしゃっています。
私は野茂投手がボークにとられて、注意され、フォームを変えたことは知っていますし、近鉄時代ともフォームが違うことも知っています。
ただ、当時、野茂がボークにとられても「ふ~ん、そうなんだあ~」くらいにしか思わなかったので、このことはどうとも思わなかったんですよ。
その後も、他の日本の投手も結構、注意されていましたし。
なので、今回、Wolfyさんにトラックバックしていただいて、はじめて、
「メジャーって、そうなのね」
ということを知りました。
メジャーは2段モーションに関しては忠実の判定する、ということのようですね。
でも、日本球界では文句を言っている人も多いようです。
まずはいろいろと羅列してみますね。
審判団も悲鳴!2段モーション見直しも(スポニチアネックス)
ついに審判団も悲鳴を上げた。中日の沖縄秋季キャンプに合流しているセ・リーグの渡田均審判員(47)は30日、来季から導入される2段モーションの判断基準を見直す可能性を示唆した。中日から不満の声が噴出したことを受け、セ・リーグの井野修審判部長(51)が11月10日にも沖縄入りし、対応に当たる。また、宮崎秋季キャンプに参加中の巨人・上原浩治投手(30)も審判団に対する不信感をあらわにした。
「反則投球」をめぐる波紋は思わぬ方向へと転じた。中日の紅白戦が雨天中止となり、北谷球場を引き揚げた渡田審判は、その帰り際に意外な事実を明らかにした。
「きのう(29日)の紅白戦ではイリーガルピッチが6回でしょ。見直す点があるんじゃないかと、きのうのうちに電話で(井野)審判部長に伝えました。11月10日ごろにも部長が沖縄に入る予定です」
発端は前日29日の紅白戦だった。登板した中田が、投球動作に入った時に胸の前でのグラブの制止時間が長いと、5回にわたって反則投球と判定された。高橋聡は頭の上で呼吸を整えるためにグラブを軽く2度揺らしたことで“アウト”。ブルペンでは川上、岩瀬らも反則投球とジャッジされた。反則投球の判定は足を上下させる2段モーションだけと思い込んでいた首脳陣、投手陣は一様に困惑。落合監督からは「お前たち(投手陣)が暴動を起こせ」という過激発言まで飛び出していた。
この“拒絶反応”に敏感に反応したのが、判定を下した渡田審判員だった。「きのうはルールブック通りのことを厳密に適用した。しかし、われわれも議論する余地があると思う。お互いに意見を聞いて進めて行くことが大事。そうしないとプロの野球が成り立たない」。前日のかたくなな態度からは一変、流れは早くも“規制緩和”へと向かい出した。
この日も球場で1時間以上、落合監督と2人で話した渡田審判は「監督もシラケると言われてました」と話し「われわれも腹の内を話したいけれど、立場的には言えない。もう少し、待ってください」と戸惑いを隠せない様子。すでに投手陣のフォーム改造に着手している球団もあるだけに“規制緩和”しても不満噴出は必至。いずれにしても、反則投球をめぐる騒動はしばらく続きそうだ。
≪落合監督「それだけ重要なこと」≫渡田審判の「見直す点がある」という言葉に対し、中日・落合監督は「それだけ大事なこと。それだけ重要なこと」と話した。前日29日には投手陣に「暴動を起こせ」と話すなど、新ルールに疑問を投げかけたばかり。同じく「野球になんないよ」と激怒していた森投手チーフコーチも「審判もかわいそうだ。もっと上の者が来て、見てやるべき」と話した。
胸の前でグラブを一時停止する動きが反則投球と指摘された岩瀬も「個性が完全になくなる。子供たちは野球をやりたくなくなるんじゃないかな」と、新ルールが適用された場合の不安を口にした。
≪岡田監督「早いうちに、はっきりしてもらわんと」≫阪神・岡田監督は2段モーション問題について「まだ、言葉だけだからね。早いうちに、はっきりしてもらわんと困る」と審判団に明確な基準の作成を求めた。阪神では中継ぎエースの藤川らが対象選手となる可能性が高いが「クルーンや三浦は明らかに2段だが、後の投手は2段なのかタメなのか、よく分からない。審判によっても解釈が違う」と困惑顔だった。
[ 2005年10月31日付 紙面記事 ]
上原“2段モーション疑惑”にいら立ち(スポニチアネックス)
(前後省略)
規則委員会が作成した5枚の文書を首脳陣に渡しただけで、一切、具体的な説明のない審判団の対応にも上原は不信感を募らせるばかり。審判団自体も対応に苦慮しているだけに、上原のフラストレーションはしばらく収まりそうもない。
横浜・三浦「子供の夢奪う」 “2段モーション”に異議(スポーツ報知)
(前後中省略)
横須賀で練習を終えた三浦は「僕の(投球時に2回左足を上げる)フォームは打者を幻惑するためではない。いい球がいくし、ずっとこれでやってる。投手に個性がなくなったら子供たちも野球がつまらなくなる」と危機感を口にした。
04年夏のアテネ五輪にも出場したハマの番長は「そのときは何の問題もなかった。『国際化のために厳しく』とか言うけど、なんでなのかな」と疑問を抱いた。
松坂憤慨「ボークでもフォーム変えない」(日刊スポーツ)
(前後中省略)
首をかしげる選手が、大多数だった。「ピッチャーの死活問題になる」「ピッチャー全員でストをしよう」「松坂と上原がオープン戦で投げ合って、ボークをとられたら2人で試合放棄すればいいんだ」「全部セットで投げなきゃいけない」などなど…。笑いながら話していたが、納得している投手は皆無だった。
松坂は「僕のフォームが2段モーションって言われるのは納得できないですね。もし、本当にボークになるなら、ボークをとられても(フォームを)変えないつもりでやっていかないといけないでしょう」と憤慨していた。
来季の投球モーションについて(「上原浩治オフィシャルサイト」より、ご本人の意見)
(前後省略)
足を上げてから止まったり、もう一度上げ直したりするフォームは、メジャーや国際大会でボークになるから、ある程度は納得できる。バッターだって、ピッチャーが足を上げる動作に合わせてタイミングを取ることが多い。でも、足を上げる以前の動作が止まっていても、関係ないやろ? リズムが狂うピッチャーがたくさん出てくるんじゃないかな。
というように、審判にケチをつけていますね。
岩瀬、三浦両投手なんかも、黒田投手と同じように、「子供、子供」いっていますが、子供云々を言い訳に使うのはどうも、ね。
こんなときばかり、子供を利用すんなよ。
本当は自分が困るからだろ。
また、審判もちょっと言われたくらいで、意見、変えるなよ。
確かに日本の審判は何もかも、説明不足で、そのことに関して怒っているのは納得できるけど、それ以外の意見はちょっとね。
ちゃんとルールにも「動作に入ってからの静止はいけない」と書いてあるんですから、審判の人も引かなきゃいいのに。
上原なんて、盛んに「メジャーが、メジャーが」って言っているけど、そのメジャーが厳しくとっているんだから、メジャーに行けば注意されるだろうし、メジャー相手に同じように「おかしい!」って、怒れるのかね。
怒れるのであればいいけど、メジャーに行ったあと、このことを注意されても怒っていなかったら、「やはり、口だけか」、と思うことにしますね。
松坂も然り。
メジャーに行ったら、注意されると思うよ。
ちなみにアメリカ人が監督のチームからはこんな話は流れてきませんね。
黒田投手は今度はブラウン監督でメジャー、メジャーの傘下でやられていた方だから、ブラウンさんはなんて言うか楽しみです。
でも、日本の投手でも、文句を言わない人がいました。
阪神の藤川投手です。
阪神藤川は自信「修正は問題ない」(日刊スポーツ)
もし、彼が意見を変えたら、それは本人の心変わりではなく、周りの投手たちからの「何らかの圧力がかかった」と思ってあげてほしいですね。
結構、圧力で…、っていうこと、ありますから。
まあ、投球動作問題については審判がもうちょっと、毅然とした態度をとってほしいなあ、と思います。
それと、つごうのいいときだけ「子供の夢」とか言うのは見苦しいから、やめてほしいね。
子供は勝手に夢を見ますよ。
それこそ、子供に対する「夢の押し付け」でしょ。
【追記】「2段モーション」で少し検索していると、
「オリンピックでは「2段モーション」とは、とられなかったのに、なぜ、厳しくするのか」
という意見もありました。
オリンピックについてはプロのある国(アメリカ、カナダ、日本、韓国、台湾など)と多くのプロも無く、野球が盛んでない国とのハンデを考えて、ルールがやわらかくなったか、曖昧になったか、オリンピック前の修正が功を奏しただけではないか、と思う。
世界基準となると、レヴェルを上げる必要があるが、プロのある国の基準だと、プロの無い国の選手や審判が、どこまでこの複雑な基準を把握し、こなせるのか、だと思うのです。
こなせなかったのが理由ではないか、と思うのです。
「国際化」というけど、プロ基準なのか?、盛んではない国基準なのか?。
今回からは、プロ基準の国際化を目指したものなのかもしれませんね。
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)基準なのかもしれません。
【追記2】検索していたら、「基準をルールに沿って、厳しくしよう」となったきっかけがわかりました。
2段モーション問題(「1日1ベイ!」さんより)
この方のブログで、この記事が紹介されていました。
2段モーション 来季から厳禁(スポニチアネックス)
12球団監督会議(座長=オリックス・仰木彬監督)が23日、西宮市内のホテルで開かれ、投手の2段モーションを厳禁とする実行委員会の提言を受け入れた。今オフに指導を徹底し、来季から不正投球として禁止する。投球動作の中断や変更を禁じた野球規則の厳格適用で、国際化の一環で対応が迫られていた。また試合時間の短縮、公認使用球の統一などを討議した。
座長を務めたオリックス・仰木監督が「国際試合でルール違反。日本も国際基準に沿うようにしたい」と2段モーションの規制を受け入れた。
今オフの秋季練習、キャンプで審判員の指導の下、修正し、来季から厳禁する。野球規則上(別掲)の不正投球(ボーク)を厳格に適用する。
いったん下ろした足を再び上げる2段モーションは、今や日本プロ野球界にまん延している。両リーグ審判部が今月、12球団に配布した「注意すべき投手」は約120人に上った。この日は具体名を挙げての討議は控えられたが、既にクルーン(横浜)や岩隈(楽天)らが注意を受けている。
会議は西武・荒木、阪神・久保投手コーチらも同席。習得したフォーム修正は困難が予想され「投手にとっては死活問題」(ソフトバンク・王監督)「明確な基準はあるのか」(横浜・牛島監督)と紛糾の後、「ルール通りにする」(巨人・堀内監督)で一致した。
球界10年来の懸案で、プロアマ合同規則委員会で最初に問題視されたのは96年1月。昨年のアテネ五輪では日本代表の数投手が国際審判員から疑問視された。ロッテ・バレンタイン監督が「米国人にはできない。日本人の器用さが生んだ技術」と話すように、独得のローカルルールにメスが入った。(後記省略)
へぇ~、アメリカ人は逆に「2段モーション」が出来ないんですね。
それはともかく、こういう経緯があったんですね。
私の意見としては、日本というか、アジアって、なかなか、国際基準ではねつけられるんですね、何事でも。
日本が「別にいいじゃないか」と主張しても、受け入れてもらえないことは多いですね。
これも、結局はメジャー流で(でも、もともと、ルールにあったわけだし、徹底していなかったのも悪いとも思うし)やるしかなくなるような気がします。
WBCなんていうのもあるわけだし。(以前、このことで日本球界は脅されましたし…)
まあ、厳しいのも定着するのか?。わかりませんねぇ…。
よろしかったら、「振り逃げプロ野球」に一票、よろしくお願いします。
野球国際化の影で没個性が心配される投球動作問題
このときは、
「国際的に定着していない野球という競技で野球に長い間、親しんでいる国以外の選手や審判がこの複雑なルールを使いこなし、判定できるのか」
という視点で、
「2段モーションの話はあとでして、今はこれも複雑である、ボークの問題から解決したほうがいいのではないか」
という意見を書かせていただきました。
このことを書いたあと、トラックバックをいただきました。
8.01(a):守れないから「子供に影響」「人材流出」とは情けない。(「BLOG@WOLFY BACKS HOME.」さんより)
国際標準に(「The Key Note-スポーツの杜」さんより)
特に、「BLOB@WOLFY BACKS HOME.」のWolfyさんがブログの中で、
「(2段モーションについて文句を言っている、上原、黒田両投手について)この2名の投手は自分の勝手を他の人に摩り替えてるだけじゃないかと思うのだ。だってLAに行った頃の野茂投手がトルネード投法で、「背中を見せて"完全に"止まるのがボーク」と言われ、フォームを矯正したことがあったじゃないのって。それで今の背中がキビスを返すような滑らかなトルネードになったじゃないかって。誰もBuにいた頃の彼のフォームなんて覚えちゃいないんだなって。「パリーグだから」。
海の向こうで何が起こっているか、起こっていたかも知らずに、日本の「プロ」選手に甘く国際試合でのルール運用をしていたのを直そうとしているだけなのに、「人材が流出…」って。流出した先でボークを宣告されるだけなのにね。あまつさえ子供がってなんて言い訳だろう。」
「(石井一久投手の2段モーションについて)個性と姑息な投球は違う、ということも、そろそろ肝に銘じたほうがよいと思いますが。」
と、おっしゃっています。
私は野茂投手がボークにとられて、注意され、フォームを変えたことは知っていますし、近鉄時代ともフォームが違うことも知っています。
ただ、当時、野茂がボークにとられても「ふ~ん、そうなんだあ~」くらいにしか思わなかったので、このことはどうとも思わなかったんですよ。
その後も、他の日本の投手も結構、注意されていましたし。
なので、今回、Wolfyさんにトラックバックしていただいて、はじめて、
「メジャーって、そうなのね」
ということを知りました。
メジャーは2段モーションに関しては忠実の判定する、ということのようですね。
でも、日本球界では文句を言っている人も多いようです。
まずはいろいろと羅列してみますね。
審判団も悲鳴!2段モーション見直しも(スポニチアネックス)
ついに審判団も悲鳴を上げた。中日の沖縄秋季キャンプに合流しているセ・リーグの渡田均審判員(47)は30日、来季から導入される2段モーションの判断基準を見直す可能性を示唆した。中日から不満の声が噴出したことを受け、セ・リーグの井野修審判部長(51)が11月10日にも沖縄入りし、対応に当たる。また、宮崎秋季キャンプに参加中の巨人・上原浩治投手(30)も審判団に対する不信感をあらわにした。
「反則投球」をめぐる波紋は思わぬ方向へと転じた。中日の紅白戦が雨天中止となり、北谷球場を引き揚げた渡田審判は、その帰り際に意外な事実を明らかにした。
「きのう(29日)の紅白戦ではイリーガルピッチが6回でしょ。見直す点があるんじゃないかと、きのうのうちに電話で(井野)審判部長に伝えました。11月10日ごろにも部長が沖縄に入る予定です」
発端は前日29日の紅白戦だった。登板した中田が、投球動作に入った時に胸の前でのグラブの制止時間が長いと、5回にわたって反則投球と判定された。高橋聡は頭の上で呼吸を整えるためにグラブを軽く2度揺らしたことで“アウト”。ブルペンでは川上、岩瀬らも反則投球とジャッジされた。反則投球の判定は足を上下させる2段モーションだけと思い込んでいた首脳陣、投手陣は一様に困惑。落合監督からは「お前たち(投手陣)が暴動を起こせ」という過激発言まで飛び出していた。
この“拒絶反応”に敏感に反応したのが、判定を下した渡田審判員だった。「きのうはルールブック通りのことを厳密に適用した。しかし、われわれも議論する余地があると思う。お互いに意見を聞いて進めて行くことが大事。そうしないとプロの野球が成り立たない」。前日のかたくなな態度からは一変、流れは早くも“規制緩和”へと向かい出した。
この日も球場で1時間以上、落合監督と2人で話した渡田審判は「監督もシラケると言われてました」と話し「われわれも腹の内を話したいけれど、立場的には言えない。もう少し、待ってください」と戸惑いを隠せない様子。すでに投手陣のフォーム改造に着手している球団もあるだけに“規制緩和”しても不満噴出は必至。いずれにしても、反則投球をめぐる騒動はしばらく続きそうだ。
≪落合監督「それだけ重要なこと」≫渡田審判の「見直す点がある」という言葉に対し、中日・落合監督は「それだけ大事なこと。それだけ重要なこと」と話した。前日29日には投手陣に「暴動を起こせ」と話すなど、新ルールに疑問を投げかけたばかり。同じく「野球になんないよ」と激怒していた森投手チーフコーチも「審判もかわいそうだ。もっと上の者が来て、見てやるべき」と話した。
胸の前でグラブを一時停止する動きが反則投球と指摘された岩瀬も「個性が完全になくなる。子供たちは野球をやりたくなくなるんじゃないかな」と、新ルールが適用された場合の不安を口にした。
≪岡田監督「早いうちに、はっきりしてもらわんと」≫阪神・岡田監督は2段モーション問題について「まだ、言葉だけだからね。早いうちに、はっきりしてもらわんと困る」と審判団に明確な基準の作成を求めた。阪神では中継ぎエースの藤川らが対象選手となる可能性が高いが「クルーンや三浦は明らかに2段だが、後の投手は2段なのかタメなのか、よく分からない。審判によっても解釈が違う」と困惑顔だった。
[ 2005年10月31日付 紙面記事 ]
上原“2段モーション疑惑”にいら立ち(スポニチアネックス)
(前後省略)
規則委員会が作成した5枚の文書を首脳陣に渡しただけで、一切、具体的な説明のない審判団の対応にも上原は不信感を募らせるばかり。審判団自体も対応に苦慮しているだけに、上原のフラストレーションはしばらく収まりそうもない。
横浜・三浦「子供の夢奪う」 “2段モーション”に異議(スポーツ報知)
(前後中省略)
横須賀で練習を終えた三浦は「僕の(投球時に2回左足を上げる)フォームは打者を幻惑するためではない。いい球がいくし、ずっとこれでやってる。投手に個性がなくなったら子供たちも野球がつまらなくなる」と危機感を口にした。
04年夏のアテネ五輪にも出場したハマの番長は「そのときは何の問題もなかった。『国際化のために厳しく』とか言うけど、なんでなのかな」と疑問を抱いた。
松坂憤慨「ボークでもフォーム変えない」(日刊スポーツ)
(前後中省略)
首をかしげる選手が、大多数だった。「ピッチャーの死活問題になる」「ピッチャー全員でストをしよう」「松坂と上原がオープン戦で投げ合って、ボークをとられたら2人で試合放棄すればいいんだ」「全部セットで投げなきゃいけない」などなど…。笑いながら話していたが、納得している投手は皆無だった。
松坂は「僕のフォームが2段モーションって言われるのは納得できないですね。もし、本当にボークになるなら、ボークをとられても(フォームを)変えないつもりでやっていかないといけないでしょう」と憤慨していた。
来季の投球モーションについて(「上原浩治オフィシャルサイト」より、ご本人の意見)
(前後省略)
足を上げてから止まったり、もう一度上げ直したりするフォームは、メジャーや国際大会でボークになるから、ある程度は納得できる。バッターだって、ピッチャーが足を上げる動作に合わせてタイミングを取ることが多い。でも、足を上げる以前の動作が止まっていても、関係ないやろ? リズムが狂うピッチャーがたくさん出てくるんじゃないかな。
というように、審判にケチをつけていますね。
岩瀬、三浦両投手なんかも、黒田投手と同じように、「子供、子供」いっていますが、子供云々を言い訳に使うのはどうも、ね。
こんなときばかり、子供を利用すんなよ。
本当は自分が困るからだろ。
また、審判もちょっと言われたくらいで、意見、変えるなよ。
確かに日本の審判は何もかも、説明不足で、そのことに関して怒っているのは納得できるけど、それ以外の意見はちょっとね。
ちゃんとルールにも「動作に入ってからの静止はいけない」と書いてあるんですから、審判の人も引かなきゃいいのに。
上原なんて、盛んに「メジャーが、メジャーが」って言っているけど、そのメジャーが厳しくとっているんだから、メジャーに行けば注意されるだろうし、メジャー相手に同じように「おかしい!」って、怒れるのかね。
怒れるのであればいいけど、メジャーに行ったあと、このことを注意されても怒っていなかったら、「やはり、口だけか」、と思うことにしますね。
松坂も然り。
メジャーに行ったら、注意されると思うよ。
ちなみにアメリカ人が監督のチームからはこんな話は流れてきませんね。
黒田投手は今度はブラウン監督でメジャー、メジャーの傘下でやられていた方だから、ブラウンさんはなんて言うか楽しみです。
でも、日本の投手でも、文句を言わない人がいました。
阪神の藤川投手です。
阪神藤川は自信「修正は問題ない」(日刊スポーツ)
もし、彼が意見を変えたら、それは本人の心変わりではなく、周りの投手たちからの「何らかの圧力がかかった」と思ってあげてほしいですね。
結構、圧力で…、っていうこと、ありますから。
まあ、投球動作問題については審判がもうちょっと、毅然とした態度をとってほしいなあ、と思います。
それと、つごうのいいときだけ「子供の夢」とか言うのは見苦しいから、やめてほしいね。
子供は勝手に夢を見ますよ。
それこそ、子供に対する「夢の押し付け」でしょ。
【追記】「2段モーション」で少し検索していると、
「オリンピックでは「2段モーション」とは、とられなかったのに、なぜ、厳しくするのか」
という意見もありました。
オリンピックについてはプロのある国(アメリカ、カナダ、日本、韓国、台湾など)と多くのプロも無く、野球が盛んでない国とのハンデを考えて、ルールがやわらかくなったか、曖昧になったか、オリンピック前の修正が功を奏しただけではないか、と思う。
世界基準となると、レヴェルを上げる必要があるが、プロのある国の基準だと、プロの無い国の選手や審判が、どこまでこの複雑な基準を把握し、こなせるのか、だと思うのです。
こなせなかったのが理由ではないか、と思うのです。
「国際化」というけど、プロ基準なのか?、盛んではない国基準なのか?。
今回からは、プロ基準の国際化を目指したものなのかもしれませんね。
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)基準なのかもしれません。
【追記2】検索していたら、「基準をルールに沿って、厳しくしよう」となったきっかけがわかりました。
2段モーション問題(「1日1ベイ!」さんより)
この方のブログで、この記事が紹介されていました。
2段モーション 来季から厳禁(スポニチアネックス)
12球団監督会議(座長=オリックス・仰木彬監督)が23日、西宮市内のホテルで開かれ、投手の2段モーションを厳禁とする実行委員会の提言を受け入れた。今オフに指導を徹底し、来季から不正投球として禁止する。投球動作の中断や変更を禁じた野球規則の厳格適用で、国際化の一環で対応が迫られていた。また試合時間の短縮、公認使用球の統一などを討議した。
座長を務めたオリックス・仰木監督が「国際試合でルール違反。日本も国際基準に沿うようにしたい」と2段モーションの規制を受け入れた。
今オフの秋季練習、キャンプで審判員の指導の下、修正し、来季から厳禁する。野球規則上(別掲)の不正投球(ボーク)を厳格に適用する。
いったん下ろした足を再び上げる2段モーションは、今や日本プロ野球界にまん延している。両リーグ審判部が今月、12球団に配布した「注意すべき投手」は約120人に上った。この日は具体名を挙げての討議は控えられたが、既にクルーン(横浜)や岩隈(楽天)らが注意を受けている。
会議は西武・荒木、阪神・久保投手コーチらも同席。習得したフォーム修正は困難が予想され「投手にとっては死活問題」(ソフトバンク・王監督)「明確な基準はあるのか」(横浜・牛島監督)と紛糾の後、「ルール通りにする」(巨人・堀内監督)で一致した。
球界10年来の懸案で、プロアマ合同規則委員会で最初に問題視されたのは96年1月。昨年のアテネ五輪では日本代表の数投手が国際審判員から疑問視された。ロッテ・バレンタイン監督が「米国人にはできない。日本人の器用さが生んだ技術」と話すように、独得のローカルルールにメスが入った。(後記省略)
へぇ~、アメリカ人は逆に「2段モーション」が出来ないんですね。
それはともかく、こういう経緯があったんですね。
私の意見としては、日本というか、アジアって、なかなか、国際基準ではねつけられるんですね、何事でも。
日本が「別にいいじゃないか」と主張しても、受け入れてもらえないことは多いですね。
これも、結局はメジャー流で(でも、もともと、ルールにあったわけだし、徹底していなかったのも悪いとも思うし)やるしかなくなるような気がします。
WBCなんていうのもあるわけだし。(以前、このことで日本球界は脅されましたし…)
まあ、厳しいのも定着するのか?。わかりませんねぇ…。
よろしかったら、「振り逃げプロ野球」に一票、よろしくお願いします。
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