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私の読んだ本や聞いた音楽などを紹介し、感想を書くブログです。

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以前、投球動作問題について、書きました。

野球国際化の影で没個性が心配される投球動作問題

このときは、
「国際的に定着していない野球という競技で野球に長い間、親しんでいる国以外の選手や審判がこの複雑なルールを使いこなし、判定できるのか」
という視点で、
「2段モーションの話はあとでして、今はこれも複雑である、ボークの問題から解決したほうがいいのではないか」
という意見を書かせていただきました。

このことを書いたあと、トラックバックをいただきました。

8.01(a):守れないから「子供に影響」「人材流出」とは情けない。(「BLOG@WOLFY BACKS HOME.」さんより)

国際標準に(「The Key Note-スポーツの杜」さんより)

特に、「BLOB@WOLFY BACKS HOME.」のWolfyさんがブログの中で、

「(2段モーションについて文句を言っている、上原、黒田両投手について)この2名の投手は自分の勝手を他の人に摩り替えてるだけじゃないかと思うのだ。だってLAに行った頃の野茂投手がトルネード投法で、「背中を見せて"完全に"止まるのがボーク」と言われ、フォームを矯正したことがあったじゃないのって。それで今の背中がキビスを返すような滑らかなトルネードになったじゃないかって。誰もBuにいた頃の彼のフォームなんて覚えちゃいないんだなって。「パリーグだから」。

海の向こうで何が起こっているか、起こっていたかも知らずに、日本の「プロ」選手に甘く国際試合でのルール運用をしていたのを直そうとしているだけなのに、「人材が流出…」って。流出した先でボークを宣告されるだけなのにね。あまつさえ子供がってなんて言い訳だろう。」

「(石井一久投手の2段モーションについて)個性と姑息な投球は違う、ということも、そろそろ肝に銘じたほうがよいと思いますが。」


と、おっしゃっています。
私は野茂投手がボークにとられて、注意され、フォームを変えたことは知っていますし、近鉄時代ともフォームが違うことも知っています。
ただ、当時、野茂がボークにとられても「ふ~ん、そうなんだあ~」くらいにしか思わなかったので、このことはどうとも思わなかったんですよ。
その後も、他の日本の投手も結構、注意されていましたし。
なので、今回、Wolfyさんにトラックバックしていただいて、はじめて、
「メジャーって、そうなのね」
ということを知りました。
メジャーは2段モーションに関しては忠実の判定する、ということのようですね。

でも、日本球界では文句を言っている人も多いようです。
まずはいろいろと羅列してみますね。

審判団も悲鳴!2段モーション見直しも(スポニチアネックス)
ついに審判団も悲鳴を上げた。中日の沖縄秋季キャンプに合流しているセ・リーグの渡田均審判員(47)は30日、来季から導入される2段モーションの判断基準を見直す可能性を示唆した。中日から不満の声が噴出したことを受け、セ・リーグの井野修審判部長(51)が11月10日にも沖縄入りし、対応に当たる。また、宮崎秋季キャンプに参加中の巨人・上原浩治投手(30)も審判団に対する不信感をあらわにした。

 「反則投球」をめぐる波紋は思わぬ方向へと転じた。中日の紅白戦が雨天中止となり、北谷球場を引き揚げた渡田審判は、その帰り際に意外な事実を明らかにした。

 「きのう(29日)の紅白戦ではイリーガルピッチが6回でしょ。見直す点があるんじゃないかと、きのうのうちに電話で(井野)審判部長に伝えました。11月10日ごろにも部長が沖縄に入る予定です」

 発端は前日29日の紅白戦だった。登板した中田が、投球動作に入った時に胸の前でのグラブの制止時間が長いと、5回にわたって反則投球と判定された。高橋聡は頭の上で呼吸を整えるためにグラブを軽く2度揺らしたことで“アウト”。ブルペンでは川上、岩瀬らも反則投球とジャッジされた。反則投球の判定は足を上下させる2段モーションだけと思い込んでいた首脳陣、投手陣は一様に困惑。落合監督からは「お前たち(投手陣)が暴動を起こせ」という過激発言まで飛び出していた。

 この“拒絶反応”に敏感に反応したのが、判定を下した渡田審判員だった。「きのうはルールブック通りのことを厳密に適用した。しかし、われわれも議論する余地があると思う。お互いに意見を聞いて進めて行くことが大事。そうしないとプロの野球が成り立たない」。前日のかたくなな態度からは一変、流れは早くも“規制緩和”へと向かい出した。

 この日も球場で1時間以上、落合監督と2人で話した渡田審判は「監督もシラケると言われてました」と話し「われわれも腹の内を話したいけれど、立場的には言えない。もう少し、待ってください」と戸惑いを隠せない様子。すでに投手陣のフォーム改造に着手している球団もあるだけに“規制緩和”しても不満噴出は必至。いずれにしても、反則投球をめぐる騒動はしばらく続きそうだ。

 ≪落合監督「それだけ重要なこと」≫渡田審判の「見直す点がある」という言葉に対し、中日・落合監督は「それだけ大事なこと。それだけ重要なこと」と話した。前日29日には投手陣に「暴動を起こせ」と話すなど、新ルールに疑問を投げかけたばかり。同じく「野球になんないよ」と激怒していた森投手チーフコーチも「審判もかわいそうだ。もっと上の者が来て、見てやるべき」と話した。

 胸の前でグラブを一時停止する動きが反則投球と指摘された岩瀬も「個性が完全になくなる。子供たちは野球をやりたくなくなるんじゃないかな」と、新ルールが適用された場合の不安を口にした。

 ≪岡田監督「早いうちに、はっきりしてもらわんと」≫阪神・岡田監督は2段モーション問題について「まだ、言葉だけだからね。早いうちに、はっきりしてもらわんと困る」と審判団に明確な基準の作成を求めた。阪神では中継ぎエースの藤川らが対象選手となる可能性が高いが「クルーンや三浦は明らかに2段だが、後の投手は2段なのかタメなのか、よく分からない。審判によっても解釈が違う」と困惑顔だった。
[ 2005年10月31日付 紙面記事 ]


上原“2段モーション疑惑”にいら立ち(スポニチアネックス)
(前後省略)
規則委員会が作成した5枚の文書を首脳陣に渡しただけで、一切、具体的な説明のない審判団の対応にも上原は不信感を募らせるばかり。審判団自体も対応に苦慮しているだけに、上原のフラストレーションはしばらく収まりそうもない。

横浜・三浦「子供の夢奪う」 “2段モーション”に異議(スポーツ報知)
(前後中省略)
横須賀で練習を終えた三浦は「僕の(投球時に2回左足を上げる)フォームは打者を幻惑するためではない。いい球がいくし、ずっとこれでやってる。投手に個性がなくなったら子供たちも野球がつまらなくなる」と危機感を口にした。

04年夏のアテネ五輪にも出場したハマの番長は「そのときは何の問題もなかった。『国際化のために厳しく』とか言うけど、なんでなのかな」と疑問を抱いた。


松坂憤慨「ボークでもフォーム変えない」(日刊スポーツ)
(前後中省略)
首をかしげる選手が、大多数だった。「ピッチャーの死活問題になる」「ピッチャー全員でストをしよう」「松坂と上原がオープン戦で投げ合って、ボークをとられたら2人で試合放棄すればいいんだ」「全部セットで投げなきゃいけない」などなど…。笑いながら話していたが、納得している投手は皆無だった。

松坂は「僕のフォームが2段モーションって言われるのは納得できないですね。もし、本当にボークになるなら、ボークをとられても(フォームを)変えないつもりでやっていかないといけないでしょう」と憤慨していた。


来季の投球モーションについて(「上原浩治オフィシャルサイト」より、ご本人の意見)
(前後省略)
足を上げてから止まったり、もう一度上げ直したりするフォームは、メジャーや国際大会でボークになるから、ある程度は納得できる。バッターだって、ピッチャーが足を上げる動作に合わせてタイミングを取ることが多い。でも、足を上げる以前の動作が止まっていても、関係ないやろ? リズムが狂うピッチャーがたくさん出てくるんじゃないかな。

というように、審判にケチをつけていますね。
岩瀬、三浦両投手なんかも、黒田投手と同じように、「子供、子供」いっていますが、子供云々を言い訳に使うのはどうも、ね。
こんなときばかり、子供を利用すんなよ。
本当は自分が困るからだろ。
また、審判もちょっと言われたくらいで、意見、変えるなよ。
確かに日本の審判は何もかも、説明不足で、そのことに関して怒っているのは納得できるけど、それ以外の意見はちょっとね。
ちゃんとルールにも「動作に入ってからの静止はいけない」と書いてあるんですから、審判の人も引かなきゃいいのに。
上原なんて、盛んに「メジャーが、メジャーが」って言っているけど、そのメジャーが厳しくとっているんだから、メジャーに行けば注意されるだろうし、メジャー相手に同じように「おかしい!」って、怒れるのかね。
怒れるのであればいいけど、メジャーに行ったあと、このことを注意されても怒っていなかったら、「やはり、口だけか」、と思うことにしますね。
松坂も然り。
メジャーに行ったら、注意されると思うよ。
ちなみにアメリカ人が監督のチームからはこんな話は流れてきませんね。
黒田投手は今度はブラウン監督でメジャー、メジャーの傘下でやられていた方だから、ブラウンさんはなんて言うか楽しみです。

でも、日本の投手でも、文句を言わない人がいました。
阪神の藤川投手です。

阪神藤川は自信「修正は問題ない」(日刊スポーツ)

もし、彼が意見を変えたら、それは本人の心変わりではなく、周りの投手たちからの「何らかの圧力がかかった」と思ってあげてほしいですね。
結構、圧力で…、っていうこと、ありますから。

まあ、投球動作問題については審判がもうちょっと、毅然とした態度をとってほしいなあ、と思います。
それと、つごうのいいときだけ「子供の夢」とか言うのは見苦しいから、やめてほしいね。
子供は勝手に夢を見ますよ。
それこそ、子供に対する「夢の押し付け」でしょ。

【追記】「2段モーション」で少し検索していると、
「オリンピックでは「2段モーション」とは、とられなかったのに、なぜ、厳しくするのか」
という意見もありました。
オリンピックについてはプロのある国(アメリカ、カナダ、日本、韓国、台湾など)と多くのプロも無く、野球が盛んでない国とのハンデを考えて、ルールがやわらかくなったか、曖昧になったか、オリンピック前の修正が功を奏しただけではないか、と思う。
世界基準となると、レヴェルを上げる必要があるが、プロのある国の基準だと、プロの無い国の選手や審判が、どこまでこの複雑な基準を把握し、こなせるのか、だと思うのです。
こなせなかったのが理由ではないか、と思うのです。
「国際化」というけど、プロ基準なのか?、盛んではない国基準なのか?。
今回からは、プロ基準の国際化を目指したものなのかもしれませんね。
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)基準なのかもしれません。

【追記2】検索していたら、「基準をルールに沿って、厳しくしよう」となったきっかけがわかりました。

2段モーション問題(「1日1ベイ!」さんより)

この方のブログで、この記事が紹介されていました。

2段モーション 来季から厳禁(スポニチアネックス)
12球団監督会議(座長=オリックス・仰木彬監督)が23日、西宮市内のホテルで開かれ、投手の2段モーションを厳禁とする実行委員会の提言を受け入れた。今オフに指導を徹底し、来季から不正投球として禁止する。投球動作の中断や変更を禁じた野球規則の厳格適用で、国際化の一環で対応が迫られていた。また試合時間の短縮、公認使用球の統一などを討議した。

 座長を務めたオリックス・仰木監督が「国際試合でルール違反。日本も国際基準に沿うようにしたい」と2段モーションの規制を受け入れた。

 今オフの秋季練習、キャンプで審判員の指導の下、修正し、来季から厳禁する。野球規則上(別掲)の不正投球(ボーク)を厳格に適用する。

 いったん下ろした足を再び上げる2段モーションは、今や日本プロ野球界にまん延している。両リーグ審判部が今月、12球団に配布した「注意すべき投手」は約120人に上った。この日は具体名を挙げての討議は控えられたが、既にクルーン(横浜)や岩隈(楽天)らが注意を受けている。

 会議は西武・荒木、阪神・久保投手コーチらも同席。習得したフォーム修正は困難が予想され「投手にとっては死活問題」(ソフトバンク・王監督)「明確な基準はあるのか」(横浜・牛島監督)と紛糾の後、「ルール通りにする」(巨人・堀内監督)で一致した。

 球界10年来の懸案で、プロアマ合同規則委員会で最初に問題視されたのは96年1月。昨年のアテネ五輪では日本代表の数投手が国際審判員から疑問視された。ロッテ・バレンタイン監督が「米国人にはできない。日本人の器用さが生んだ技術」と話すように、独得のローカルルールにメスが入った。
(後記省略)

へぇ~、アメリカ人は逆に「2段モーション」が出来ないんですね。
それはともかく、こういう経緯があったんですね。
私の意見としては、日本というか、アジアって、なかなか、国際基準ではねつけられるんですね、何事でも。
日本が「別にいいじゃないか」と主張しても、受け入れてもらえないことは多いですね。
これも、結局はメジャー流で(でも、もともと、ルールにあったわけだし、徹底していなかったのも悪いとも思うし)やるしかなくなるような気がします。
WBCなんていうのもあるわけだし。(以前、このことで日本球界は脅されましたし…

まあ、厳しいのも定着するのか?。わかりませんねぇ…。

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私がいつも読ませていただき、また、よく取り上げさせてもらっている「昨日の風はどんなのだっけ?」さんのブログを読んでいると、「キャプテン翼をバカにする、キャプテン翼世代以降の人間に対する憤り」的なことを書かれていました。

■[マンガ][サッカー] 『キャプテン翼』の世代の叫びを聞け、若い奴ら、そして陽一

私はバリバリの「キャプテン翼世代」である。
私は今29歳で、「キャプテン翼」のアニメが放送されたのは私が小学校1年生の頃から3年間くらいだったそうです。
私は女なので、そんなにディープに「キャプテン翼」を見ていたわけではないのですが、本放送から遅れた放送を、たまに、見ていました。
沖田浩之さんの歌うオープニングテーマだけはやたら印象に残っていますが。

周りはもう、断然、サッカーですね。
野球なんていう奴は完全に論破されるか、そういうことがいえない空気でした。
私は野球のほうが好きでしたが、サッカーも嫌いではなく、ちょうど、カズ(三浦知良)が単身でブラジルに行っていた頃で「小学○年生」(学年、時期はおぼえていません)に特集されていたカズの憧れていましたね。
それと、マラドーナも現役だったと思います。
ただ、当時の社会人がやっているサッカーがあまりにもつまらなくて、一時期、サッカーが大嫌いになり、ほとんど見なくなった時期がありました。

「キャプテン翼」の原作家の高橋陽一さんは日本ハムファンだと聞いたことがあります。
当時の高橋陽一さんはそんなにサッカーはくわしくなかったようです。
日本ハムの人気と当時のサッカー人気の規模はだいたい同じだったのではないか、と思うし、アニメ化されたのも、意外とサッカーレヴェルの高い、でも、民放ではマイナーなテレビ東京である。

原作者が日本ハムファン・当時のサッカー人気・テレビ東京

という、「マイナー三重苦」が、からんで出てきたものとは思えないほど、日本の大きな物を動かしてしまった。
日本のサッカー界を動かし、日本におけるサッカーの位置づけを大きく変えてしまうとは高橋陽一さんも思わなかったと思う。
私と同じような「マイナー意識」の強い日本ハムファンから、日本を動かす人が出るとは、思わなかったですね。
しかも、「キャプテン翼」は世界でも人気ですよ、あなた。

「昨日の風はどんなのだっけ?」さんも言っていますが、今の高橋陽一さんが描いている続編は叩かれても仕方のないものであるそうだが、もちろん、最初の頃の「キャプテン翼」は素晴らしく、当時のスポーツ漫画の中では優れたものであったことは確かであろうと思います。
当時のスポーツマンガのことを考えれば、「キャプテン翼」は本当にインパクトがありましたし、もし、「キャプテン翼」が無ければ、ヒデ(中田英寿)はサッカーはやっていなかったと思いますよ。
「キャプテン翼」が無かったら、ヒデは今頃、山梨で優秀な測量技師になっていたかもしれません。(まあ、それはそれでいいと思いますが)

Jリーグが発足し、日本代表がワールドカップに出場し、今や、FIFAランキングが昔では考えられない位置にいる日本サッカー。
それを、偶然であったにしても、押し上げることとなった「キャプテン翼」の存在をバカにしないでほしいなあ、と私も思います。
本当、「キャプテン翼」が無かったら、サッカーファンは今でも肩身の狭い思いをしていたかもしれないのですから。

私は日本人のスポーツの好みが大きく入れ替わる時期に、それを敏感に感じる幼少期を過ごし、周りの同級生の子達をと分かち合えない学校生活を送った者として、日本のサッカーが動いた実感をヒシヒシと感じる世代の人間としては無碍(むげ)に「キャプテン翼」をバカにしてほしくないですね。

テーマ:サッカー - ジャンル:スポーツ
いつも読ませていただいている「昨日の風はどんなのだっけ?」さんが今回のプレーオフに関して、興味深い指摘をされています。

■[野球] プレイオフの存在とドラフト指名拒否する人にヒステリックになるのがよく分からない

■[野球] プレーオフ制度は公平性に反するか?

私自身はプレーオフに関して、明確な意見を見いだせていないので、参考になる意見でした。
なるほど、プレーオフは長期でやってみたうえでの「答え合わせ的存在」として、活用されるべきものなのだなあ、と思いました。
確かに長い間首位のチームがあるけど、この年はこのチームのほうが強そうなのにな、器用に勝っただけだなあ、と思えるチームもありましたから…。
現プレーオフは確かに、手直しされるべき点はある。
しかし、プレーオフそのものを否定する意見は確かに安易過ぎるような気がしますね。
今回のプレーオフはセリーグ側が、最初から試合日程を後ろにずらすように組めばよかったように思いますね。
これではパリーグのチームが決まるのを待ってから、という状態が続き、体が冷めてからの戦いになりますからね。

「昨日の風はどんなのだっけ?」さんの指摘を見ると、
『野球界何も変わらないのが良いことだ派』
は黙らせたほうがいい、というご意見でした。
確かにそう思います。
伊集院光さんは日本ハムが北海道に移転するのに反対されていましたね。
私は当時、日本ハムファンでしたが、北海道移転は賛成でした。
著名な日本ハムファンで北海道移転に賛成だったのは、えのきどいちろうさんでした。
ただ、私も「センチメンタル」なファンの部分があるので、北海道移転発表後、日本ハムファンはやめましたが。
でも、確かにそのときの日本ハムが好きで、変わってほしくない気持ちは強かったけど、このファンの少ない現状で、ずっと球団があり続けることは「人気商売」なはずのプロ野球で競争原理に参加しない、ある意味、おかしな状態だったわけですから、その現状を変えたいという意思を表し、準備していた日本ハムの決断は非難されるべきではないし、むしろ、移転に賛成すべきなのです。
変わってしまう日本ハムがイヤなら、ファンをやめればいい。
現に、私はファンをやめたのだから。

私はもう2リーグでなくてもよいのではないか?、と思うのです。
確かにチーム数を増やし、プレーオフの意味合いを多く持たすとか、チームもリーグも増やすとか、そういうのは基本的には賛成です。
しかし、日本のプロ野球の現状を考えると、無理なのではないかと思う。
なぜならば、経営面での問題。
球場運営、球場の維持費、チームの運営など、いろいろ問題がある。
経営上の問題は球場に関する球団の負担である。
野球の場合、お役所的には公共性がないとされていて、自治体が球場の維持費を負担しない。(建設費もあまり、負担しない。以前もこんなことを書きました
なので、球団経営でのこの維持費の負担は半端ではない。
また、チームの運営面では選手の年俸問題もある。
25%以下は下がらないというのがネックになり、高年俸の選手で活躍できなかった選手の年俸を適正な額まで下げることができない。
それが積もり積もって、経営を圧迫している問題。
これではパリーグのチームはもとより、セリーグでも経営の苦しいところではやっていけない状態である。
ましてや、巨人戦の放映権料も来年は今年ほど保障されてはいない。
まあ、巨人戦の地上波中継は縮小すべきだと思いますね。
巨人、巨人ではないに関係なく、野球中継は縮小して、重要な試合を数試合中継する形にすればいいし、たくさん試合が見たい人は衛星、ケーブルなどで見ればいいし、パリーグファンの私はラジオで聞いていた時期もありましたから。
セリーグファンも中継が少ないという状態に慣れていくべきだと思います。

さっきあげたプロ野球の問題点を考えると、増やしたりするのはかなりきついことがわかりますね。
ましてや、現状維持もきつい。
ただ、合併をすると、合併したチームって、人気が出ないことが多いし、人気商売なので、これは根本的に避けたほうがいいことだと思う。
消滅もしないほうがいいと思います。
ラグビーにトップリーグとチャレンジリーグがあるのですが、(参考:ウィキペディア ジャパンラグビートップリーグ)社会人ラグビーから、トップリーグとチャレンジリーグに分ける際、4チームずつ、数グループに分けて、上位2チームまでがトップリーグにいけるというわけ方をしました。
これで厳しいリーグに入ってしまい、トヨタがトップリーグにいけなかったことを思い出してしまいますが、まあ、それは置いといて。
野球も1リーグにする際、こういう風に、現在のリーグ、セリーグならセリーグの3位までのチーム、パリーグならパリーグの3位までのチーム、計6球団でトップチーム、その他の6チームは下部チームとしてやっていく。
で、入れ替え戦をする。
たとえ、サッカーみたいにプロのチームが増えなくても、入れ替えがあることによって、緊張感が増す試合も増えると思う。
また、選手会も手綱(たづな)を閉めてほしいね。
選手の収入面もサラリーキャップ制にする。
上限は4億5000万くらいにする。
25%以下までは下げないというのも廃止する。
お金が稼ぎたければ、マネジメントをしてくれるプロダクションに所属して、CMに出たり、講演会に出たりなどして、稼げばいい。有名な選手ならできるはずだ。
選手会が第二の人生を保障する組織作りをちゃんとやるならば、年俸の440万円以下は下がらない、というのも撤廃すべきだと思うけど、選手会はそれをやりそうな気配もないからねぇ…。
だから、440万円以下は下がらないについては、「撤廃すべき」とは言いにくかったりするが…。
まあ、危機感は球団側だけでなく、選手たち、ファンたちも感じるべきだと思う。
私だけかもしれないが、ファンは選手に対して、甘いような気がする。
球団側も問題点は多いけど、選手たちも問題点は多いよ。

まあ、1リーグがいいか、2リーグがいいか、チーム数は増やしたらいいか、減らしたほうがいいか、それ以外がいいか、など、いろいろ、意見はあると思いますが、野球ファンならば、今のプロ野球界の問題点を客観的に見て、冷静になって、判断してほしい。
「センチメンタル」な反論は野球界の改革には「毒」だと思います。


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久しく、野球は国際化しなければならないという動きがいわれている。
これはメジャーや日本球界などが、野球人気に対して危機感があるということの現れであるのだが、長い間、余興的に人気があった野球の余興的おもしろい面に、
「個性的な野球選手」
というのがあると思う。
まあ、一時期、国際的な競技でもないのに、没個性化していった日本のプロ野球には失望感をいだいた時期はあったが…。
まあ、その話は今回はしないが。今は一時期よりマシだし。
で、国際化するにあたっては基準を設けなくてはいけないというのだろうね。
それのひとつにピッチャーの「投球動作」というのがある。
確かに2段モーションをやられると打ちにくくなるし、それを多用して打つほうが打てないと、不満が出てくるというのはあるとは思うけど。
それに、けん制動作でのボーク。
これの基準も難しい。
これが厳しくなって、投手として成績を落とした有名なケースでは阿波野投手のケースがある。
こう考えると、投手にかかる規制が増えるということだと思う。
野球というスポーツはピッチャーとキャッチャーにかかる負担が多すぎるスポーツで、他の野手が楽だったり、打者の優位性が高かったり、しかも、ルールが複雑でわかりにくい。
これが野球が世界的に人気が出ない原因だと思う。
サッカーでいえば、当然、ファール、シュミレーションなどで注意される、または悪いプレーにはイエローカード、レッドカードの判定が下るくらいで、
「ボールの蹴り方がおかしい」
なんて理由でいちいち注意されないと思うし、野球のピッチャーと同じ投球フォームで投げるハンドボールでも投げ方では注意されない。
でも、野球は注意される。
ましてや、国際化がこれ以上進めば、基準を設けないといけなくなるので、さらに厳しくなりそうな雲行きだ。

このことを書こうと思ったきっかけに記事がこれです。

広島・黒田が反則投球基準に“反論”…子供たちの関心低下も(サンケイスポーツ)
広島・黒田博樹投手(30)が27日、広島市内で来季から規制を強化される投球動作について“反論”。足でタメを作る動きが違反となる可能性があるだけに、セットポジションでの投法が増え、個性が埋没することによって、子供たちの興味をそぐ危険性がある、と指摘した。



来季から厳しくなる反則投球基準で不正投球とみなされれば、無走者ならボール、有走者ならボークの“ペナルティー”を受ける。

「違反になるなら、セットで投げる投手が増えるかも。それは見ているチビっ子たちにとって、(投球フォームの)魅力はどうなのか、と思う」

例えばロッテ・渡辺俊のような地を這うような投法など、個性が失われることが、野球への関心低下につながりかねない。阪神・下柳とともに最多勝に輝いた男は、子供の“夢”を失うことを危惧している。

「ぼくらがいっても何も変わらないと思うけど…。打者を惑わすからか、スピードアップが目的で違反なのか、今のところ意図が分からない」

世界のルール統一か、個性無視か。不透明な流れを黒田は憂いている。

(南 恭士)
(後記省略)

カープの黒田さんが「没個性化が子供の関心を低下させる」つまり、今後の野球の競技人口にかかわる問題になるのではないか、と指摘している。
ここの記事にも出ているが、千葉ロッテの渡辺俊介投手の本当に個性的なアンダースローは見ていて、楽しいし、個人的に好きな投手であるが、彼のあのフォームがもし、規制されたら、楽しみが減るなあ、と思う。
野茂投手のトルネードでもそうだが、やはり、ああいう投手の投球は見てみたい。
まあ、規制の対象になっているのは、この部分ではなく、足の「ため」の問題であるが。
まあ、足の「ため」も、何が足の「ため」なのか?。
代表的な投手で思い出すのは横浜の三浦投手と楽天の岩隈投手だが、そんなに気になるほど2段だったっけ?。
実際、この2人はオリンピックに行っているけど、特別注意された印象はないけどなあ…。

今の野球の世界的浸透度から考えても、世界の競技人口から考えても、審判員も少ないくて、質が求められない状況であることも考えても、まず、厳しく求める部分はけん制時の「ボーク」くらいでいいのではないか?、と思う。
それ以外の課題が出てきたら、出てきたときに修正する形にしたらいいと思うので、まずは「ボーク」くらいの規制でいいのではないか?、と思う。
2段モーションとかいう類は後回しでもね。
まあ、2段モーションがけん制に全く関係ないわけではないから、これはこれで、難しい話だけど。

それと、ボークに関しても、こんなにルールがあるそうです。

ボークとは?など(「今日から野球ファンになった人のためのブログ」さんより)

ボーク(「今日から野球ファンになった人のためのブログ」さんで紹介されていたものです)

本当はルールがきっちりあるので、ちゃんと審判が注意しなきゃいけないルール(例えば、敬遠時、キャッチャーはキャッチャーズボックスを出てはいけないとか)もあるそうだ。
投手の投げる球の高低すら、徹底できないプロ野球ですから、「なあなあ」になっている部分もあって、これはこれで問題ですね。
国際化では確かに、ルールどおり、細かくやったほうがいいのは確かですが。
でも、おぼえることが多くないか?。
メジャーや日本のプロ野球など、長い間プロ野球があるところはいいが、他の国では徹底できるのかは大いに疑問である。

試みはいいが、長続きするのか。
徹底するのはいいが、参加国のどこまではこのたくさんのルールを選手、審判を含めて、把握できるのか、おぼえきれるのか、こなしきれるのか。
プロ野球をするうえで、没個性的になって、魅力が減らないか。
頭の痛い問題である。

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最近はまた、積極的に選手をドラフト指名するようになった日本ハムですが、少し前までは入団拒否されそうな選手は指名しなかった。まあ、くじ運が悪くて、指名権を獲得できなかったというケースも多いけど…。

今年は陽くんと木下くんの交渉に時間をかけていますが、大昔はもっと、たいへんでした。
そんな、昔のエピソードを書きたいと思います。

昔、日本ハムが身売りをして間がないころ、ドラフト1位で指名したある選手がいた。
彼は高校生で、日本ハムに指名されたときに、
「日本ハム?、監督の名前も知らない」
と言って、入団拒否。
その後、ヤクルトに確か、ドラフト外で入団しますが、活躍はせず、のちに打撃投手になったのですが、この「名前も知らない」といわれた監督。
その人は、

あの、大沢親分

です。

まさか、今も「知らない」ってことはないでしょうね(笑)。
野球界の中で、長島さんを「おい!、長島」といえる、数少ない人物であり、野球界では結構力のある方であります。
マスターズリーグでこの方は出ているんでしょうか?。
今、さらっと調べたところ、いなかったですね。
今でもヤクルトの球団職員なのでしょうか?。
気になるところです。

それと、これはなんともいえないケースですが、他のチームに入団拒否をして、日本ハムに入ってきた選手がいます。
2人程いるのですが、理由は、
「本人が拒否したくて、したわけではない」
という、結構、かわいそうな理由で、以前、指名された球団に入団しなかった選手がいます。
それは、1人はもう、ご本人がそのことを公表されているので、書きますが、広瀬哲朗さんですね。
広瀬さんは日本ハムにドラフト1位で指名される前にヤクルトにドラフト4位で指名されたことがあります。
大学時代でした。
本人はプロでやりたかったので、入りたかったのですが、このとき、ヤクルトのドラフト2位に広瀬さんのいた駒澤大学に進学を予定していた投手が指名されていました。
当時の駒澤大学の監督が激怒して、
「広瀬、お前、入団するな!」
といったわけです。
広瀬さんは、
「えぇ~、そんな…」
と思うわけで、抵抗します。
広瀬さんのご両親も息子さんがプロに行きたいのは知っているので、お金には困っていないのに、「お金に困っている」といって、何とか、監督の気持ちを変えようとしたけど、監督は頑固に意見を変えない。
残念ながら、入団できず。
社会人に入ってから、日本ハムにドラフト1位でやっと、プロ入りとなりました。
大学の監督がいくら頭に来たからって、選手の将来に口出しするのはいただけない話ですね。
広瀬さんは遠回りして、プロ入りとなったわけですし…。
なぜ、大学の監督が怒るかというと、大学4年の選手が卒業していなくなるわけで、その後には来年入る1年生を入れるわけですが、その入る予定の1年生を「プロに取られる」ことを嫌がる、「人材を持っていかれる」ということで、怒るようです。
ちなみに2位で指名された選手もヤクルトには入りませんでした。
この人が入らなかった理由はわかりません。
駒澤大学の監督さんが何か言ったからかどうかは不明です。
本人の意思かもしれません。
また、ちなみにこの2位指名選手はのちに西武に入ります。

広瀬さんと似たような体験がある選手がのちに日本ハムに投手として、ドラフト3位で入団します。
名前は伏せます。
彼はチーム名も伏せますが、とあるチームに高校時代ドラフト6位で指名されますが、入団拒否をします。
しかし、これは本人の意思でしたわけではないようです。
このケースの場合は本で読んだ「うわさ」かもしれないし、本当かもしれない、という感じの話ではあります。
それをふまえたうえで続きを読んでください。
彼はとある大学に進学が決まっていました。
その大学の選手がこの指名されたチームの2位で指名されていたのです。
で、大学の監督が怒ったわけですが、ここからは広瀬さんのケースと違うのは、その後の経緯。
このチームは、
「2位の選手のは入ってほしい、大学との関係は続けたい。
 ならば、6位の選手には入団を拒否してもらおう」
と思ったようで、6位で指名された彼に、
「お願いだから、入団しないで」
と頼んだらしいのです。
彼が日本ハムに入ったあと、このチームと対戦する機会があったのですが、彼が異様にこのチームに敵意識を燃やしているのです。
別に燃やすようなチームでもないのになあ…、と思っていたのですが、のちに、こういうエピソードがあったらしい、と知って、彼が怒っている理由がわかりました。
広瀬さんもそうですが、彼も入団拒否をするようなタイプの人ではありません。
まあ、そう思うのは私の単なる主観ですが、現に日本ハムに入っているわけですし、チームを選んで拒否する選手とは思えないのです。
で、現に前に指名されたチームに関しては、こんなエピソードがあったわけですし…。

当時は事前に調べるということが以前よりないので、こんなこともたびたびありました。
この2人の場合は入団できない、という事態になりました。
ドラフト特集のページでこの2人が入団拒否経験があるからといって、怒らないでください。
この2人の場合はこういう事情があったのです。

また、こんな感じで、日本ハムのドラフトにまつわる話を書くかもしれません。

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